
-
-

あいがめ(富山湾)
湾の中心部には藍瓶(あいがめ)と呼ばれる水深千メートルを超える海底谷があり、湾そのものが天然の生簀となっている。上層は対馬暖流の影響を受け、下層は冷水域であるため、四季折々、さまざまな魚が水揚げされる。
-

立山連峰
氷見の海岸から眺めることができる三千メートル級の山々、立山連峰。水面に浮かぶようにそびえる立山連邦からの雪解け水はやがて富山湾へと流れ落ち、おいしい魚を育てる水となる。
-

唐島・虻が島(あぶがしま)
漁港沖の唐島では、毎年五月の弁天祭で海上安全・大量祈願の法要が営まれる。また、灘浦海岸の沖合には瓢箪型の虻が島が浮かぶ。どちらも信仰と伝説の島で、漁民の暮らしと古くから深く関わっている。
-

ひみ寒ブリ
越中では歳暮の付け届けとして、嫁の里方から嫁先へ鰤を贈る習わしがある。大年の年取り魚とともに新年を祝うのである。氷見の鰤はその姿・味ともに、まぎれも無く日本海の魚の王者なのである。
-

越中式定置網
氷見は定置網発祥の地とされる。戦国時代の末、灘浦で始まった定置網は「わら台網」と呼ばれ、わら縄を編んで柿渋で防腐したものだった。魚礁の役割もあり、魚を守り育てる優しい漁法なのである。